ARCHIVED ARCHIVED : 2001.06.07

1998年ごろから2000年あたりまで、不定期に書き続けていた「短編小説」のコーナーです。前世紀の話ですね(苦笑)。
その当時は日替わりで玩具をネタにした日記ページをやっていたのですが、何年か過ぎてそれに飽きてしまっていた頃に、「自分ではない誰かが、玩具をネタにした日記を書いたらどんなだろう?」と思うようになりました。今でこそ個人のブログ等でそういうものは沢山ありますけど、当時はまだ数えるほどしか無かったんですね。
そんな時ふと「トラック運搬中だったガチャガチャの塩ビ人形が大量に道にこぼれてしまった」光景が頭に浮かび、それを拾って歩いたおじさんの話を書いてみたいなと思いました。結局そんな話ではなくなったんですが、それがNo.9の「キン肉ロード」という物語になります。
以来この「誰かが玩具と関わるお話」作りにやみつきになって、ヒマをみては書き連ねていき、10作ほど書き上げたところで公開を始めました。No.の後に続くVol.の数字は、書いた順番になっています。

この連作には、3つの決まり事を設けました。必ず玩具が登場することと、「誰か」の一人称で語られる文章であること。そしてもうひとつは、その「誰か」がどこかで別の「誰か」とつながっていることです。一番下にリンクのある[人物相関図]は、それぞれのお話の語り手がどういう関係にあるかを図表にしたもので、この図から個々の物語にジャンプできます。

その後、書きかけだったデータがハードディスクの故障で消失してしまったり、仕事の方がハンパなく忙しくなってしまったせいで更新は続かなくなってしまいました。そしてこういうものによくある話で、数年経って読み直してみたらとんでもなく恥ずかしくなり、これはもう封印せざるをえないと、サーバーの移転に伴ってコンテンツ自体も消してしまいました。

不思議なもので、そこからさらに年を経て15年近くになると「まぁこれはこれでいいか」と思えるようになり、当時のデータをほぼそのまま再アップしています。ほぼ、というのは、お話は大嘘でも出てくるオモチャは実在するので、当時はこの連作の最後を必ず「near fiction」という締めでくくっていたのですが、それが色々と誤解を生じさせることもあり、完全にフィクションと謳うことにした次第です。まぁこだわってた部分じゃないので、そこは。
なにぶん扱ってるオモチャの大半が当時のものなので描写として古いものばかりですが、そのへんもひっくるめた「あの時代的な感じ」を受け取っていただければ幸いです。

No.1 / Vol.2 「one per」
No.2 / Vol.7 「サーの称号」
No.3 / Vol.5 「open your heart」
No.4 /Vol.6 「キリンの帰る日」
No.5 / Vol.10 「正義の味方」
No.6 / Vol.4 「君の名は」
No.7 / Vol.9 「地を這う翼」
No.8 / Vol.3 「長電話」
No.9 / Vol.1 「キン肉ロード」
No.10 / Vol.11 「秋葉原の女王」
No.11 / Vol.12 「スカトロイド」
No.12 / Vol.17 「ズットソバニイテ」
No.13 / Vol.19 「Intermission」

No.14 / Vol.13 「真夜中のボーイスカウト」
No.15 / Vol.18 「コスプレ探偵と首狩り事件」
No.16 / Vol.20 「雨の牢獄」
No.17/Vol.14 「no thank you」
No.18/Vol.16 「Love Melody」
No.19/Vol.21 「量産」
No.20/Vol.23 「聞こえない声」
No.21/Vol.22 「ストーキング・ハイ」
No.22/Vol.15 「レゴに書いたラブレター」
No.23/Vol.24 「limited edition」
No.24/Vol.8 「その瞳は天使に似て」
No.25/Vol.26 「おうちへかえろう」
No.26/Vol.27 「retaliation」

No.27/Vol.28 「ナツメ」
No.28/Vol.31 「師走の頃」
No.29/Vol.32 「聖夜が駆ける街」
No.30/Vol.34 「ファイナル・カウントダウン」
No.31/Vol.25 「復讐のリベンジャー」
No.32/Vol.29 「迷宮玩具店」
No.33/Vol.33 「トレジャーハンターは振り返らない」
No.34/Vol.30 「クロブチ」
No.35/Vol.38 「まいご」
No.36/Vol.37 「おもちゃのくに」
No.37/Vol.36 「コスプレ探偵とバラバラ事件」
以降更新中止


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